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月が嗤う

moon01.jpg

淋しさを一欠片夜の濃藍に溶かしたら
月がからんと音を立てて嗤った

満月は嫌いです
夜が明る過ぎるから
鋭利で冷たい皓い月がいい
蔑むように見下ろすあの飄々さがいい
心の奥の傷口の溢れ出す鮮血を
嘲笑うような下弦の月の夜が好き
薄く灰色に煙る雲が流れるのを
ただ見ていました
泣いているのに泪なんて流れません
硝子の箱に封じ込められた想いが
時折カタカタと音を立てて心を揺らします
月が満ちてゆきますね
またゆっくりと満ちてゆきます
わたしだけをここに残して

蹲るわたしを見下ろして
今夜も月が嗤います

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Comments

新月の闇に潜みて
漆黒のベールに包まれる
二度と朝の来ぬ
時の止まりし感覚に
心は安寧に満たされる
胸元を滑り落ち逝くは
我が命成りし炎色の滴くや
ただただ幼子のように
声にならぬ声で庇護を求める
誰に…
可笑しさと悲しさと
入り混じった言の葉を
紡ぐ我を嘲笑う声が
突き刺す

哀しさを少しだけ闇の中へと放てば
命の蝋燭はコトリと消える

Posted by: 夏井広瀬 | April 01, 2004 06:58 PM

夏井広瀬さまこんにちは。
またまた美しい詩をありがとうございます。
リズムがあるなぁ・・・
大切ですねリズム。どうしても感情が先走るので
精進精進です。
また引っかかるものがありましたら返歌をお願い致します。

Posted by: hina | April 02, 2004 12:44 PM

いえ、返歌と言えばそうなのですが(^_^)
引っかかるものなどありません(笑)
hinaさんの詩に触発されて書いただけのことです
あなたにあなたの物語があるように
私も自分の物語を歩いています
現実の世界を懸命に生きてます(笑)
明日はあるのかと疑問を持つ時
>>月がからんと音を立てて嗤った
ことに何か反応したのかも知れません…

Posted by: 夏井広瀬 | April 02, 2004 04:25 PM

ありがとうございます。
月って不思議ですよね。
体も月の満ち欠けに関連している気がします。
もう満ちている月だから彼が恋しくて仕方ないのかも。

Posted by: hina | April 04, 2004 08:07 PM

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