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未来へ

走るごとに姿を変える月をみて
心が移ろうことを思った
強く信念と疑わずにいたあの頃の願いを
まるで最初から欠片さえ無かった様に
指を広げてそこから月を覗き見る
大人になったと誰かに言われ
愛想笑いを浮かべて目を伏せる
後ろめたさに羞恥しながら
なり切れない幼い葛藤を背後にそっと隠した
気がつけば大きな雨粒が窓を叩き
愚かさを振り払うようにワイパーを最速で動かした
カーラジオからは懐かしいバラードが流れ
何てタイミングなんだろうと苦笑する
目尻に滲んだ涙の雫は
流れることなく苦笑と乾いた
何も失くしてない日常
増えていく色んな捨てられないものたち
けれど心の中は空洞で
有益なものなど何も手に入れていない現状
走りつく先は星も輝く未来だった筈だったのに
今夜は月さえ姿を隠した
けれど悲しいのは
見えない未来に動揺しない自分の冷めた思いかもしれない

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